近年では、購入した中古戸建て住宅を、リノベーションする方が増加しています。
リノベーションは、自分好みの住まいを整えやすいというメリットがある反面、注意すべき点もいくつかあります。
本記事では、中古戸建てのリノベーションが新築戸建ての購入より、どれくらい安くなるのか?、そしてリノベーションのメリット、注意点について解説していきます。
どれくらい安くなる?
日本では、中古一戸建てよりも新築一戸建ての方が人気があります。
国土交通省が発表した「令和2年度 住宅市場動向調査」によると、注文住宅の平均購入価格は5,359万円、続いて分譲戸建住宅は3,826万円、最後に既存戸建住宅は2,894万円です。
全国的に新築住宅の人気が高くなっており、新築住宅と中古住宅の間に1000万円以上の価格差が生じています。
しかも、直近5年間(2016〜2020年)の既存戸建住宅の平均購入価格が横ばいで推移しているのに対して、注文住宅の購入価格は2016年から2020年にかけて、約800万円も上昇しています。
このように、新築住宅の需要が高い日本で中古住宅を購入すれば、安いのはもちろんリノベーションに回すお金を確保しやすいという恩恵を受けることもできます。
中古物件購入するメリット、他にはどんなものがある?
①土地価格だけで購入できる物件もある
日本の一戸建て住宅の大半は木造住宅です。
木造住宅の耐用年数は、20年前後に設定されているため、築20年以上の住宅の中には価値を失い土地代だけで購入できる物件も存在します。
ただでさえ新築物件より安い中古物件が、さらに安くなります。
②住み心地の確認をしやすい
既に存在する物件のため、日差しや風通しなど、細部の住み心地を確認しやすいのも、中古物件の良いところです。
時間をずらして何度か内見することによって、より具体的にイメージしやすくなります。
また、周りの環境や近所にどのような人が住んでいるのかもわかるので新築購入では分からない情報を得られるのもメリットです。
近年では近隣トラブルによる事件が多発しています。
住宅購入の際は新築、中古物件問わず注意をして下さい。
③立地条件が良い物件が多い
多くの人が長く暮らしている街はどんどん成長していきます。
新築物件は駅から離れていることが多いです。これは駅近くの土地はすでに住宅地になっているからです。
立地次第で生活環境は大きく変わりますので立地条件は最優先するべきポイントですね。
中古物件をリノベーションする注意点
①建築制限を確認する
日本の建築基準法は、頻繁に改正、施行されています。
そのため、当時は合法で建てられたけれど、今では違法になる建築物も存在します。
事前に、その物件が建築基準法など法律に接触していないかを確認する必要があります。
②住宅ローンが通るか
建築制限と関係がある話ですが、住宅ローンが通る物件かどうか確認しましょう。
もし購入しようとする中古物件が現在の法律に接触していたり、あまりにも築年数が古いと、住宅ローンの審査が通らない場合があるからです。
③耐震性が維持されているか
そういうことがないように、建造物の土台、柱、梁のような建物を支える構造体にはチェックを通しておきましょう。
リノベーションをする時は国や自治体の補助金について確認しよう
2006年に施行された「住生活基本法」を筆頭に、日本では中古住宅の需要を高めるための政策が打ち出されています。
住宅のリノベーションで利用できる補助金制度も整備されているため、ご検討の方は一度目を通してみるのがおすすめです。
まとめ
近年では新築住宅の購入費が上がっています。
また、希望する土地にはすでに住宅が建っている事がとても多いです。
そんな時に選択肢のひとつにあがってくるのが中古住宅の購入になります。
自分の希望する立地の中古住宅を安く購入して浮いた分の費用でリノベーションするといった方法になります。
新築戸建て購入、中古戸建て購入はどちらもメリットデメリットが多く存在します。
最終的には何を重視するのかでどちらを購入するか決めることになると思います。
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