建設業は日本を形作っていく産業といえる産業ですが、現在その日本を形作っていく若者が不足しています。建設業における若手離れは深刻な問題ですが、なぜ今建設業で若者離れが起きてしまっているのでしょうか?
現在の建設業における若者離れは若手の考え方や思いを知ると見えてくるものがあります。若手を育てていきたいと考えている人、一緒に仕事をしていきたいと思っている人はぜひこの記事を読んで若手の育成にふみこんでいきましょう。
建設業の若手が考えることを知ると方法が見えてくる?
「やる気が足りない、知識がない」と思っている人は、建設業に携わりたいという若手の気持ちを考えたことはあるでしょうか?建設業に携わる彼らが思っていることや仕事に対して考えていることを知ることで見えてくるものがあります。
何をしたらいいのかが分からない
「街中に建っている建物を作りたい!」という気持ち十分で建設業に飛び込んだとしても、誰もが初めは初心者です。本人としては自分の抱いていた思いと現実のギャップで苦しんでいるということが多くあります。
この仕事続けて何かためになるの?
「建物で多くの人の役に立ちたい」という志で飛び込んだものの理想と現実の違いに直面して疑問を持っている若者もいます。
仕事における全体像が見えていないあまり「何のため」と疑問の種が生まれ、次第に大きくなってしまうことがあります。「この仕事を続けていくと自分はどうなるのか?」が見えていない時期にありがちです。
1人でやれと言われても無理だって!
「とりあえず見て、やってみて」先輩の背中を見て覚えてきた先輩世代がよく使う言葉ですが、この言葉に若手は混乱し、困惑します。
「何も教わっていないのにできない」「とりあえずって何を?!」1人で未知の世界に放り出される感覚は恐怖と不安でいっぱいになっています。
イマドキ建設業の若手を一人前にする!この育成方法が効果的
「建設に携わる若手が感じることあるある」について紹介してきましたが、先輩世代からみてみると「ではどうしたらいいのか?」と疑問に思うでしょう。若手を育てる効果的な方法について説明します。
なぜ?何のために?理由と目的を明確に
今どきの若手は非常に合理的ですので理由や目的をはっきりさせ、それに向かい動き出す力には長けています。
当然ですが「仕事だから」では納得しないと言えるでしょう。仕事でアドバイスをする時は「なぜ」「何のため」をわかりやすくはっきりと伝えると若手にはしっかりと響くでしょう。
中長期のキャリアについて考える
「この仕事を続けてどうなるのか…」と悩みがちな若手に有効な方法は中長期のスパンでキャリアについて考えるという方法です。
ひたすら仕事をする方法では時間もかかる上非効率的であるため、若手としては「本当にそうなるの?」と疑いの目を向けてしまいます。
「この仕事に取り組むことで将来こうなっていくはず」というビジョンを見せ考えることで納得すると言えます。
誰か担当の先輩と一緒に組ませる
突然1人で放り出されて「先輩の背中を見て覚えるといっても誰の?!」「言っていることが違う」と頭の中は大混乱を起こしています。
「わからないことはこの人に聞く」「この人が相談役」という役割で立場を明確にすることで「この人に頼れば良いんだ」という安心感を与えます。
この仕事において「頼れる」安心感は非常に大きいものと言えるでしょう。
建設業のイマドキ若手との接し方は?育成に効果的な声がけも!
建設業に関わる若手と接するにあたって未知の部分もたくさんあるでしょう。育成と言ってもどのようにすべきか具体的に見えてこないという先輩・上司もいます。以下では育成や接し方のポイントを紹介します。
まだまだひよっこ!分からなくて当然
この世界に飛び込んできて数年は右も左も分からず狼狽えていたということを思い出してみて下さい。何も分からなくて当然です。分からないということを前提に仕事を教えるとスムーズにいくでしょう。
日々の成長が実感できるようにする
「ステップアップできた」という喜びを感じることでモチベーションアップに繋がります。
人間日々新しいことを覚え成長していく生き物です。これは仕事においても変わらないので、建設における仕事のなかで「これができるようになった!」という喜びを積み重ねられるように先輩・上司という立場から準備してあげるとなお良いでしょう。
自分から学習するように仕向けていく
仕事とは日々勉強、それも「自主的な勉強」が肝心なものとなってきます。周りの先輩や上司が教えることは当然ですが、若手自らが学ばないことには成長もありません。
幸い現代ではYou Tubeなどでも建設業関係の動画で作業の方法も見られるので作業の方法が合ってるかは別として参考にはなるでしょう。
若手が自分から仕事について学ぶよう環境を整え促していくことも先輩・上司の重要な役目と言えるでしょう。
まとめ
建設業において若手が考え、思っていること、そしてそれを踏まえた上で若手を育てるためのポイントについて説明しました。建設業に興味を持ち、建設で人々の役に立ちたいという志を持ってこの業界に入ってきた若手ですので、見込みもやる気も十分です。
あとは「この若手が将来困らないように、1人前に立派に育て上げていきたい」というやる気だけです。同じ人間、それも自分たちもかつては若手で右も左もわからない状態からのスタートだったことを思い出せば見えてくるものがあるでしょう。
将来を担っていく若手のためにも、そしてこれからの建設業のためにもがんばりどころと言えるでしょう。
建設業は人手不足が深刻…良い協力会社の探し方と求人のポイントとは
こちらの記事もよかったら見てください。