雑記

暴露!!巨大ショッピング施設工事の裏側!!①厳しいルールで業者が悲鳴

こんにちわ!職人です。

今回は西日本最大級のショッピングモールの作業に当たった私が工事の裏側を記事にしました。

過去1番キツかった現場だったので今でも鮮明に覚えています。

この工事では『中小企業主』『一人親方』の倒産、廃業がかなり目立ちました。業績悪化とかそういう理由ではなく責任を負わされるという形で多くの業者が辞めていきました。

最初に断っておきますが、某大手ゼネコンが元請だったのですが違法な行為があったわけではありません。

とにかく現場のルールが厳しかったんです。項目に分けて詳しく書いていきます。

新規入場者教育編

職人の皆様はよくご存知だとは思いますが新しく入場する現場では『新規入場者教育』を受けなければ作業をできません。ほとんどの工事現場では作業する日の朝に受ける事が多いと思います。

この現場では『新規入場者教育』がまず1番最初に受けた洗礼でした。

この現場で作業するには前日の19:00に新規入場者教育を受けなければいけませんでした。みっちり2時間のビデオを見せられます。

これがこの現場に入場するために1度なら我慢できますが1店舗ごとに受けなければいけなかったんです。最終的に私は28店舗で作業したので合計56時間このビデオを見たことになります。

地獄でした・・・

2時間の講習を受けて『名札』『腕章』2つをもらったら『新規入場者アンケート』を提出して元請にチェックしてもらいます。これにもルールがありました。

  • 殴り書き、読めない字は不可
  • 1つでも記入漏れがあると不可
  • 用紙の汚れ、折り曲がり不可

もし、不可の場合は後日もう1度最初のビデオからやり直しでした。

以上をクリアして初めて次の日からの作業が認められました。

当たり前と言えば当たり前のことなんですがさすがに用紙の折り曲がり不可はやりすぎだと思いませんか?

休憩編

休憩

この現場では毎日3000人以上の作業員が出入りしていました。

休憩時間にも厳しいルールがありました。

10:00~10:15

12:00~12:45

15:00~15:15

この時間を逃してしまうと座ることすら許されません。もし見つかればペナルティでその店舗の工事は作業停止になるルールです。

もちろん作業停止になった時に来ていた他の業者の職人さんに迷惑がかかりますので補償しなければいけませんでした。10人ほどの作業員の小さな店舗でもおよそ25万円ほど請求されていたようです。

普通の職人が25万円なんて払えないですよね。実際に結構な数の業者がペナルティを受けていたようです。

通勤編

通勤

この現場では通勤時にも厳しいルールがありました。

普段ほとんどの職人は道具もありますので車で通勤することが多いと思います。この現場は繁華街のど真ん中にありましたので車を止める場所がなかったんです。なので朝はコインパーキングの取り合いから始まります。

3000人ほどの職人が集まる現場なのでコインパーキングを探すのに一苦労です。2駅離れたコインパーキングなんてこの現場からすれば最寄りのコインパーキング扱いでした。

しかもコインパーキングの需要がすごかったのでどこのコインパーキングも値上げする始末でした。

コインパーキング探しに疲れた業者はみんな電車通勤に切り替えていました。

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ここで厳しいルールが発動します。

  • ヘルメット、安全帯は必ずカバンに入れる
  • 通勤時はマスクは禁止
  • 道具の持ち運び禁止
  • 名札をつけて通勤
  • 歩道を歩くときは1列に並ぶ

道具は人にぶつかった時に怪我をさせないように。ヘルメット、安全帯も同様の理由。

名札はマスクは顔と名前を晒して行動に気をつけさせる目的だそうです。歩道・・・まるで軍隊ですね。

もちろんルール違反はペナルティで作業停止です。

厳しすぎませんか?

長くなってきたので続きはまたの機会にしますね。

ABOUT ME
shokunin
はじめまして。 中卒貧乏職人の職人と申します。 FIREを夢見るアラフォーです。 現在は建設業の会社を1社とリフォーム関係の会社を1社運営しております。 建設業の会社は設立10年、リフォーム関係の会社は設立7年になります。 まだまだ若い会社ではありますが色々な経験をしてきました。 その中で知っておくと役に立つ知識や情報をこのブログで発信したいと思います。 私は現在でも職人として現場で働いているので「経営者目線」「職人目線」の両方の立場から知識や情報を発信できることが強みだと思っています。 このブログで私が発信した記事で少しでも建設業、リフォーム業の印象がよくなればと考えています。 また、職人になりたいと思っている方が一歩踏み出せるきっかけとなるサイトになればなおいっそう嬉しいです。