外構工事でよく耳にする「犬走り」という言葉ですが、建設業以外の方はあまり馴染みのない言葉だと思います。
最近はコスト削減のために作られないことも多い「犬走り」ですが、作ることでメリットもたくさんあります。
この記事では「犬走り」を作ることで得られるメリットや、「犬走り」を作るためにかかる費用を解説します。
また、「コンクリート」「砂利」のどちらで施工するか迷っている方へ選ぶ方法を紹介します。
答えは非常にシンプルです。
メンテナンスを楽にしたいならコンクリート
費用を安くしたいなら砂利
これが結論になります。
犬走りとは?
犬走りとは建物の周囲に作られる細い「道」のことを言います。
犬が通れるくらいの細い道ということから「犬走り」という名前がついたと言われています。
コスト削減のために作られないこともありますが、かかるコスト以上のメリットがたくさんあります。
犬走りを作るメリットデメリット
犬走りを作ることで得られるメリットはとても多いです。
- 雨や泥が跳ねないようになるので建物が汚れにくくなる
- 雑草が生えにくくなるので害虫の侵入をある程度防げる
- 防犯効果も期待できる
- 外観が良くなる
犬走りを作るデメリット
- コストがかかる
- 工事に日数がかかる
- 「コンクリート」「砂利」どちらで作るにしてもメリット、デメリットがある
犬走りを「砂利」で作るメリットデメリットや費用
犬走りを砂利で作るのはとても簡単で、砂利を敷き詰めるだけです。
費用を安く抑えるためにDIYでも作る事ができます。
犬走りを砂利で作るメリット
- 足音が出やすいので防犯に期待できる
- 幅を広げたり、狭くしたり簡単に構造を変える事ができる
- コンクリートで作るより費用が安い
- 雨や泥跳ねから建物を守れる
- 害虫対策になる
犬走りを砂利で作るデメリット
- 犬や猫が近づきやすいので糞害の恐れがある
- 足腰の悪い方は歩きにくい
- 掃除はしづらい
砂利で犬走りを作るのにかかる費用はおよそ2,500円/㎡となっています。
選ぶ砂利によって費用は変わってきますが費用を安く抑えることができます。
コンクリートで犬走りを作るメリットデメリットや費用
犬走りをコンクリートで作るメリットデメリットをご紹介します。
犬走りをコンクリートで作るメリット
- コンクリートで覆ってしまうので雑草が生えない
- 害虫の発生を防ぐ事ができる
- メンテナンスが楽で半永久的に使用できる
- 雨や泥跳ねから建物を守る事ができる
犬走りをコンクリートで作るデメリット
- 専門業者に依頼するので費用がかかる
- 後から構造を変える事が難しい
- 雨降りなどコンクリートは水に濡れると滑りやすい
コンクリートで犬走りを作るのにかかる費用は2〜3万円/㎡ほどになります。
砂利に比べると約10倍の費用です。
また、コンクリートを綺麗に水が流れるように勾配をつけなければいけないので注意が必要です。
勾配を綺麗につけるには左官屋でなければできません。
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コンクリートで犬走りを作るには外構工事専門業者に依頼することが多いと思います。
外構工事専門業者が利益を増やすために左官屋に依頼せずに自分たちでコンクリートを流し込んでいった場合、水が溜まるか表面の仕上がりが不良になるでしょう。
工事を依頼するときにしっかりと確認しておきましょう。
まとめ
ここまで犬走りを作るメリットやデメリットをご紹介してきました。
「コンクリート」「砂利」が犬走りに使われる一般的な材料です。
選び方はシンプルです。
メンテナンスを楽にしたいなら「コンクリート」
費用を抑えるなら「砂利」
これが結論になります。
砂利で犬走りを作った場合のメンテナンスは楽なものではありませんので、できることならコンクリートで作ることをオススメします。