現場で使用するときやDIY、木の剪定、キャンプまで色々な場面でよく使われるノコギリの中で今回は携帯性抜群の折りたたみノコギリをご紹介します。
20年以上現場で毎日のように使ってきた折りたたみノコギリの中から3つ厳選してご紹介しますのでぜひ参考にしてください。
折りたたみノコギリの選び方
刃の粗さから選ぶ
「細目」「荒目」「万能目」があり刃の粗さを表しています。
用途にあったものを選んでください。
細目 | 切断に時間はかかるが切り口はキレイ |
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万能目 | さまざまな素材の切断に適している |
荒目 | 早く切断できるが切り口は粗い |
太い木を切るなら粗目を選んでください。
細い木を切るなら細目か万能目が適しています。
建設業の職人は万能目か荒目を選んでおくと問題ないでしょう。
刃の長さで選ぶ
刃の長さが長ければ太い木も簡単に切る事ができますが、持ち運びには苦労します。
一方で刃が短いと携帯性はあがりますが木を切るときに時間がかかってしまいます。
オススメなのは200mmほどの刃が使用できるノコギリです。
建設業、DIY、木の剪定、キャンプまでどの場面で使っても最強です。
選び方のまとめ
どの場面で使うにしても今回ご紹介する折りたたみノコギリを選んでおけば間違いありません。
折りたたみノコギリのほとんどは替刃式なので刃が錆びたり、切れ味が悪くなってきたら簡単に新しい刃に交換できるところも嬉しいところです。
それではご紹介していきます。
タジマG-SAW210mm参考価格2400円
出典:Amazon
第1位はプロの職人の中で使っている方も多いのではないでしょうか?
タジマのジーソー210mmの折りたたみノコギリです。
グリップ、替刃の種類が豊富で組み合わせが36通りもあります。
現場で過酷に使い倒してもへたりにくいエストラマー樹脂グリップで軍手をしていても滑りにくく、刃の切れ味も素晴らしいです。
刃が厚くできていて曲がりにくいのでザクザク力を込めて切っていても壊れるといった不安がありません。
粗目の刃を使えば太い木も楽々に切る事ができます。
デザイン、携帯性、切れ味どれをとっても1級品です。
プロの職人の中でも特に愛用している人が多い折りたたみノコギリなのは間違いありません。
私はメンテナンスすることは特になく刃を替えるだけしかしませんが激しく使っても3年以上は壊れません。
タジマジーソー210mmはダメなところを探すのが難しいです。もし、あるとすれば初期不良くらいだと思います。
長く使っていく上で最も重要なことなのですが本体価格、替刃の価格ともに安いので愛用者がとても多いのでしょう。
SILKYゴムボーイ万能目210mm参考価格2100円
こちらも現場でよく見かける折りたたみノコギリのゴムボーイです。
Amazonのランキングベストセラー1位を獲得している折りたたみノコギリです。
プロも多く愛用していますがAmazonで1位を取るということはDIY、木の剪定などに使用する一般の購入者もとても多いのでしょう。
刃に特徴があり「アサリなし」「未来目」を採用することでとても切り口がキレイです。
切り口のキレイさでは1番です。しかし、切れ味という面ではタジマのジーソーよりかなり劣ってしまいます。
生木の剪定に使う折りたたみノコギリをお探しの方はゴムボーイの荒目を選んでおくと良いでしょう。
切れ味、切り口のキレイさ両方のバランスにとても優れています。
クリップが少しツルツルしていて軍手だと滑って握りにくいので、グリップ力のある手袋をした方が切断しやすいと思います。
ゴムボーイの刃は先ほど特徴があることはお伝えしたのですが硬さは少し柔らかいです。
力を入れて切断するときは不安があるかもしれませんが実際に使用するとスムーズに刃が動くので不安は感じないです。
どのノコギリにも言えることですが、取り扱いには注意してください。
ゴムボーイの刃はとても鋭いので少し触れただけても手を切ってしまいます。
サムライ騎士240mm参考価格2600円
100年の歴史を誇るサムライ騎士です。
刃とハンドル全体が日本刀のように緩やかにカーブしているのが特徴です。
使い方に少しコツがいるのですがとても切れ味がよく切り口もキレイです。
建設現場で見かけることは少なく、造園屋さんに多く使用しているのを見かけます。
刃の緩やかなカーブのおかげで丸い生木を切るときはとても使いやすく、少ない力で思ったよりも簡単に切断できます。
キャンプで薪を使うときにはこのノコギリを持っていけばわざわざ重たい薪を買って持っていかなくても良くなりますよ。
賛否両論のあるビジュアルですが性能は素晴らしいです。
こちらの折りたたみノコギリには1つだけ重大な欠点があります。
替刃の値段がおかしなくらい高いんです。
なのでこちらの折りたたみノコギリを使うときは替刃を購入するより本体ごと買い替えることになると思います。
重さ自体はジーソーやゴムボーイとあまり変わらないのですが、刃が長いので折り畳んでも少しだけ長いですが気になるほどではないでしょう。
見た目の通りクセが強い折りたたみノコギリですが1度購入して使ってみると他の安い製品は使う気がしなくなります。
ノコギリを使うコツ
ノコギリを使うコツを簡単にご紹介します。
当然ですがノコギリを使うときは刃物ですので保護のため手袋を着用してください。
刃の全体を使う
刃の全体を使うことで1ストロークで切断する量を最大にする事ができます。
左右にブレないように真っ直ぐ長く引きましょう。
刃は体の正面で構えて、両目でしっかり見通して切るように意識してください。
柄を長く持つ
木を切断するときは目で確認しながら行います。柄を長く持つことにより高い位置から目で確認できるので真っ直ぐ切断する事ができます。
また、柄を長く持った時に最大限に強く引けるように設定されています。
引くときに力を入れる
みんな出来ているようで出来ていないのが押すときに力を入れるのではなく引くときに力を入れることが最も重要です。
ノコギリのレビューにも良くある「刃が曲がった」「刃が折れた」は主に押すときに力を入れてしまったことが原因です。
まとめ
今回は20年以上現場で使っている折りたたみノコギリを3つご紹介しました。
折りたたみノコギリを選ぶときは上記の3つから選んで間違いありません。
大型家具の解体や庭木の剪定などをするときはできるだけ安いものを選びたくなると思いますが労力にかなりの差が出てきます。
DIYやキャンプで使用する人にも同じ事が言えます。
今回ご紹介した3つのノコギリですが現場で実際にプロが使用しているものですのでどこに出しても恥ずかしくありません。
安いノコギリを使う際は切り口がかなりボロボロになってしまいます。また、不要な力を入れることによって怪我にもつながりますので注意が必要です。
DIYで使うと後の仕上がりまで影響してきますのでお勧めできません。
現在、私の腰袋にはジーソーとゴムボーイの2つが入っています。
ガシガシ切断したいときはジーソーを使って、細かい加工はゴムボーイを使う。といった感じに使い分けています。
どれも2000〜3000円で購入できるのでこの機会にぜひ、プロが使用する品を手に入れてみてはいかがでしょうか?
作業がとても楽しくなりますよ。