住宅、リフォーム

古いブロック塀は危ない!倒れて人を巻き込むと大変。簡単チェック方

住宅、ブロック塀

住宅の周りのブロック塀はプライバシーの保護や防犯にとても役立つので設置されている方も多いと思います。

住宅設備と違い普段から使用することもないので意識されている方は少ないのではないでしょうか?

古くなったブロック塀や傾いたブロック塀はとても危険です。

倒れて人を巻き込んだりしてしまうと取り返しのつかないことになりかねません。

簡単なチェック方法と費用を解説しますのでこの機会にぜひ一度確認してください。

今すぐできる簡単チェック方法

自宅のブロック塀が大丈夫なのか簡単にチェックできる方法をご紹介します。

ブロック塀の高さ 地盤から2.2m以下で設置されているか
ブロック塀の厚み 厚さ10㎝以上か

※ブロック塀の高さが2m〜2.2mの場合は

15㎝以上の厚みが必要

控え壁があるか ブロック塀の高さが1.2m以上ある場合3〜4mごとにブロック塀の高さの5分の1以上の控え壁があるか

※控え壁とはブロック塀に垂直に設置されている小さなブロック塀です。

基礎があるか コンクリートで作られた基礎があるか

ブロック塀の高さが1.2m以上の場合、地中に埋まっている部分が30㎝以上必要です。

ブロック塀の見た目 ひび割れや欠けている部分がないか

グラグラ揺れている部分はないか

基礎の部分は専門業者に依頼する必要がありますが他の項目はご自身でチェックできます。

一つでも気になるところがあればすぐにリフォームや撤去を考えてください。

日本はとても地震の多い国です。

地震後のニュースには必ずと言っていいほど倒れたブロック塀の映像が流れています。人を巻き込んでしまってからでは遅いので早めのチェックをおすすめします。

また、自宅周辺に大型トラックが通行するような道路がある場合も注意が必要です。

大型トラックが通行する時も地面が揺れている可能性があります。

ブロック塀のリフォーム方法と費用は?

ブロック塀の工事の種類は大きく分けて4つになります。

リフォームする場合や新しく設置する場合も含めて解説していきます。

  1. 新しく設置する工事
  2. 撤去のための工事
  3. ブロック塀を交換する工事
  4. 割れや欠けを補修する工事

それぞれの工事の内容と費用を解説していきます。

新しく設置する工事

ブロック塀を新しく設置する工事の費用相場は1㎡あたり20,000円ほどが平均です。

ブロック塀を設置する地面を掘って土台の基礎を作りブロック塀を設置していきます。

どのようなブロック塀を選ぶかによって多少費用は変わってきます。

撤去のための工事

ブロック塀の撤去にかかる費用は1㎡あたり10,000円ほどが相場になります。

ブロック塀を重機などで解体して処分する工事になります。

ブロック1つごとの処分費用は地域によって大きく変わってきます。また使用していたブロックの重さで変わってくるのであくまでも目安として参考にしてください。

ブロック塀が小さい場合は手作業で解体することもありますが人員が多く必要なので費用面はあまり変わらない事が多いです。

ブロック塀を交換する工事

古くなったブロック塀を撤去して、新しくブロック塀を設置する工事になります。

費用は1㎡あたり30,000万円が平均的です。

撤去のための工事と新しく設置する工事の組み合わせなので費用も合計したくらいになるでしょう。

割れや欠けを補修する工事

費用の相場は1㎡あたり15,000ほどが相場です。

小さな工事で補修箇所が小さい場合は1箇所5,000円ほどが相場になっています。

費用面、耐震性から考えても補修工事より新しいブロック塀を設置することをオススメします。

耐震基準を満たしていないブロック塀も多い

古いブロック塀

2000年に建築基準法が改定されました。

その時にブロック塀の耐震基準も改定されました。

2000年以前に設置されたブロック塀は新しい耐震基準を満たしていない可能性があります。

ブロック塀の耐用年数はおよそ30年となっています。

2000年以前に設置されたブロック塀は目に見える劣化がなくても必ず点検が必要です。

建築基準法を満たしていないと違法建築になってしまいます。

ブロック塀の撤去には補助金が出る事がある

古くなったブロック塀が危険だと判断されると補助金が出ることも多いです。

自治体によって違いはありますので一度確認してください。

補助金整備状況やブロック塀の安全確保の対策

補助金の額は5万円〜60万円程度と自治体によってはかなりの差があります。

補助金の制度をうまく利用して古くなったブロック塀を撤去してリフォームしてしまうことをオススメします。

ブロック塀を新しく設置しなくてもブロック塀の代わりになるものがいっぱいありますので解説していきます。

古いブロック塀撤去後のリフォームの種類

オープン外構

古くなったブロック塀を撤去した後オープン外構にしてみてもいいですね。

塀が無くなることで開放感が感じられますし新たにカーポートを設置することもできます。

周囲のどこからでも入れるので防犯面は注意をして下さい。

ホームセキュリティーを導入すれば安心ですね。

軽量フェンス

ブロック塀の代わりに軽量フェンスの設置もオススメです。

境界線を明確にして防犯性も高めてくれます。

地震などでもし倒れるような事があっても軽量フェンスなら被害を最小限におさえてくれます。

まとめ

ブロック塀工事

近年では新築戸建ての価格が高くなっていることもあり中古戸建ての人気が高くなってきています。

中古戸建てリノベーションは新築戸建て購入よりどのくらい安いの?

中古戸建てご購入の際はブロック塀のリフォームも必要になることを念頭において検討してください。

耐震基準が新しくなったことで基準を満たしていないブロック塀が増えました。

安全面を考えると仕方ないですね。

今後大きな地震も予想されているのでこの機会に点検しておきましょう。

ABOUT ME
shokunin
はじめまして。 中卒貧乏職人の職人と申します。 FIREを夢見るアラフォーです。 現在は建設業の会社を1社とリフォーム関係の会社を1社運営しております。 建設業の会社は設立10年、リフォーム関係の会社は設立7年になります。 まだまだ若い会社ではありますが色々な経験をしてきました。 その中で知っておくと役に立つ知識や情報をこのブログで発信したいと思います。 私は現在でも職人として現場で働いているので「経営者目線」「職人目線」の両方の立場から知識や情報を発信できることが強みだと思っています。 このブログで私が発信した記事で少しでも建設業、リフォーム業の印象がよくなればと考えています。 また、職人になりたいと思っている方が一歩踏み出せるきっかけとなるサイトになればなおいっそう嬉しいです。