こんにちは!職人です。
本記事では『鳶』という職人について分かりやすく解説しています。
この記事を読めば分かること
- 鳶の仕事の内容や給料
- 鳶に必要な資格
- 見習から職人になるまでにかかる期間
- 鳶の仕事の大変なところ
これから鳶職人になろうとしている人や、鳶職人に転職しようとしている人にお役に立てると嬉しいです。
鳶職って何?
『鳶職』は建設現場で高所での作業を専門にする職人です。
鳶職は「現場の華」と言われれいます。高所で華麗に動き回ることからそう呼ばれることになったと言われています。
高所での作業がほとんどなので常に危険を伴います。
鳶職に求められるのは技術、体力、集中力、経験と求められるものが多いのですがこのうち1つでも欠ければ命に関わってくるので当たり前ですね。
鳶職の中でも種類がある
足場鳶
足場鳶は読んで分かる通り建設現場などで足場を組み立てます。
単に足場を組むだけでなく後の作業の効率が上がり、安全に作業できるように組んでいかなければいけません。
特徴として「仮設足場のレンタル」「据付」「解体」までを一括で請け負っている会社が多いです。
鉄骨鳶
鉄骨で作られる建築物で柱や梁になる鋼材を組み立てる職人です。
鋼材をクレーンで釣り上げて組み立てていくので難易度は高く、高所で動き回るので大怪我や命に関わる危険性も多いです。
特徴は鉄骨を組んだ後に足場を組んでいくので鉄骨、足場の両方を請け負うこともあります。
重量鳶
大型の機械や設備を建設物に「運搬」「設置」「解体」をする鳶職人で、他の鳶職に比べると専門性が高いのが特徴です。
重量鳶は高所での作業に加えて重量物を扱うので安全管理を徹底しないと大怪我だけでは済まなくなります。
鳶職人になるには?
どの職種でも同じですが、見習いとして入社することから始まります。
年齢、経験、学歴、資格不要の求人も多くあるので比較的に採用をしてもらえる事が多いと思います。
気をつけなければいけないのは、18歳未満の場合は高所作業に従事できません。
18歳未満の場合は地上での作業をしていくことになります。
始めのうちは足場の部品や鉄骨といった重いものを持ち運ぶ仕事がメインになるので体力的にキツいところもあると思います。
また、先輩の指導の厳しさに精神的にまいってしまうこともあるかもしれません。人命に関わる事故を防ぐためと理解して取り組む必要があります。
鳶職の給料や必要な資格は?
鳶職の給料
鳶職人の平均給与は男性が約28万円、女性が約22万円ほどのようです。
経験や年齢を重ねるごとに昇給する傾向で、職長になるとさらに高収入を狙えます。
見習い | 7,000~12,000円 |
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職人 | 10,000~14,000円 |
職長 | 12,000~18,000円 |
このような場合が多いです。
悪天候や体調不良により働く日数が減ると給与が下がってしまうので気をつけてください。
鳶に必要な資格
玉掛け
クレーンのフックに荷を掛け外しする作業に必要な資格です。
荷を掛けることを「玉掛け」、逆に外すのを「玉外し」と言います。この作業全てに資格が必要になります。
足場の組立て等作業主任者
吊り足場や張り出し足場、高さが5m以上の足場の組み立て、解体、変更を行う作業に必要な資格です。
この資格を取得には足場に関する作業の経験年数が3年以上必要です。
とび技能士免許
鳶職人が将来的に取得を目指す重要な国家資格。
1級、2級、3級まであってそれぞれに実技、学科の試験があります。
1級の取得難度はかなり高いようで相当な知識と経験が必要ですが将来的に鳶職人の会社の社長になるには必要な資格でしょう。
鳶職人の大変なところと1人前になるのにかかる期間
高い場所での作業はもちろんの事、地上であっても重たい荷物運びなどを行うため体力的にかなりキツいのは間違いありません。
怪我や事故を起こしてしまった場合は自分だけでなく、周りも巻き込んでしまう可能性があるので常に緊張感を持って作業しなければいけませんので精神的な疲労も多いと思います。
見習から一通りの仕事を覚えるまでにかかる期間はおよそ3~4年ほどで独立するには6〜7年ほどといったところでしょうか。
まとめ
今回は現場の華である鳶職について書いてきました。
体力的、精神的にかなりキツい仕事だとは思いますがその分やりがいがあるのは間違いありません。
将来的にも絶対になくなる仕事ではないので未来も明るいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。