こんにちは!職人です。
この記事では過去に何度も業界内で転職してその後独立した私が日当を簡単に上げる方法をお伝えします。
2011年11月に大阪で建設業の職人が待遇改善を求めるデモを起こしました。これはその時のものです。これをご覧になって皆さんはどう思いますか?
雇われれて職人として働いた事がある人は1度は思ったことがあるのではないでしょうか?
決 議 文 建設業上層部に訴えます。施主、行政、国に訴えます。 下請単価、職人の日当を直ちに引き上げて下さい。 社会保険料を保障して下さい。 国民に必要な建設工事を増やして下さい。 若い人達が来る建設業にして下さい。 (中略) 我々の下請単価は、この十数年間に半分に、職人の日当は四割に押し下げられました。今、関西の単価、日当は、全町最低と言われています。しかもその関西の職人の大部分は「一人親方」です。労働者を保護する法律の適用を、一切を受けられていません。 そういう職人の無権利状態の土壌の上に、なお関西では下請単価叩きが続けられています。そして、業者・職人は、ますます弱者いじめの極限に追いやられています。業者の多くは、自分の給料もとれない、とれても僅か、という状況に、職人は貧困のどん底にあえがされています。それ故、職人の建設離れはやまず、若者は、職業として、建設業を見向きもしません。その有様は、建設業の急速な荒廃、衰退を示す姿そのものです。 我々が行動を起こす理由はここにあります。我々の行動は、自分達のことだけではありません。建設業の発展、良い建設を目指すものです。それは、国の再生発展の方策にも合致しています。 その根本問題たる、下請単価、職人の日当引き上げを、直ちに実施するよう、ゼネコン、施主、発注者に理解を求め、本集会の決議とします。 2011年11月13日 建設下請業者・職人処遇改善実行委員会 |
実際にこの頃は私も職人でしたが給料は生活できる水準ではありませんでした。
今回私が教える日当の上げ方はデモをするといった内容ではありません。
具体的に一人で出来る方法をお伝えしたいと思います。
大きくは建設業の職人の日当を上げるには3点しかありません。
- 社長に日当を上げてもらえるように直談判する
- 業界内で転職する
- 独立する
1つ1つ詳しく解説していきたいと思います。
社長に直談判する
これが最も簡単で手っ取り早い方法です。当たり前ですが言う時は本気で伝えてください。
嫁や子供を引き合いに出して生活できないと交渉するのもいいと思います。あなたが必要な存在だったらきっと日当を上げてくれます。
建設業で日当を上げると言うことは、会社の利益を減らすことになってしまいます。ですが働きに見合った金額をもらうことは当たり前です。言ったら気まずくなるかもしれないですが不満を持ったまま長く続けることはないです。
黙っていたら日当はいつになっても上がりません!
業界内で転職する
過去私も業界内で転職しました。
同じ職種で転職すると仕事の内容は変わりませんが周囲の環境や付き合う職人さんが変わるため心機一転働くことができます。
注意しなければいけないのは会社選び!
ここだけは間違えてはいけません。
同じ業界なので会社が元請けに請求する金額はそんなに変わらないことが多いです。
なので会社の利益を少なくしてでも従業員に多く給料を支払ってくれる社長を探さないといけません。
絶対に選んではいけない会社の特徴
- 従業員全員が一人親方など福利厚生が無い
- 社会保険は加入出来るが低い月額での加入をさせられる
- 法人の会社ではない
上記の3点は強く意識して転職先を探してください。
従業員が全員一人親方だと言うことは自分で国保、年金に加入して払っていかなければいけません。このような会社に転職するくらいなら私は独立することをお勧めします。
低い月額での社会保険加入も年齢にはよりますがやめておいた方がいいです。
個人の会社が全てダメだとは言えませんが法人の会社の方が安心です。
詳しく説明すると話が難しくなるので簡単に書かせてもらいましたが上記の3点は強く意識して転職先を探してください。
独立する
自分の技術力がそこそこある場合は独立してしまうのもいいと思います。
最初は一人親方として独立して後に法人の会社を立ち上げるのが理想的ですね。私もそうでした。
最近の建設業は人手不足の会社が多いので仕事を探すのは難しくありません。スマホ1つあればネット上でも見つかるほど簡単です。
問題なのは車や道具の準備ですね
これも実はそんなに難しく無いです。
とりあえず車だけはどうしても必要になるので中古でもいいので用意してください。
あとは正直どうにでもなります。道具や機械は人手不足で困っている取引先に言えばいくらでも貸してくれます。
最低限の道具くらいは持っておくべきですが・・・
デメリットとしては日当自体上がるのは間違いないですが保険、年金を自分で支払うことになるのでそこは注意してください。
もう1つ
今後、インボイス制度が始まると一人親方としての仕事の受注は難しくなる可能性があります。
まとめ
建設業の職人として生きていくには不自由のない生活がで出来て最低限の貯金も出来るくらいでないとダメだと私は思っています。
今後も建設業が発展していくには経営者側が先に変わっていかないといけないですね。
いつまでも何の保証もなしに安い給料で働いていてはせっかくの技術がもったいないです。この記事が少しでも日当を上げることに役立てば嬉しいです。